製薬企業に移って感じたワークライフバランスの変化
約10年前、私はアカデミアから製薬企業に転職しました。それまで大学病院や地域中核病院、基礎研究室など、多彩なフィールドで働いていましたが、家族との時間を取ることが難しく、常に業務に追われる日々を送っていました。今回は、製薬企業に移ったことで得られたワークライフバランスの変化についてお話しします。
アカデミア時代のストレス:終わらないメール対応
アカデミア時代は、メール対応がストレスの大きな要因でした。上司や同僚からのメールには迅速に返信することが求められ、週末や夜間でも頻繁にメールチェックをしていました。特に上司からのメールには即座に返信しないと催促されることもあり、常に携帯を手放せない状況でした。
例えば、週末に家族と過ごしているときでも「次の研究会議の準備は進んでいるか?」といった連絡が入り、その場で対応せざるを得ませんでした。このような生活では仕事から完全に解放される時間がなく、疲労が蓄積していくばかりでした。旅行先でもパソコンを持参し、教授や指導教官からのメールに迅速に返信していました。振り返ってみると、このような振る舞いは家族が旅行を楽しむことを妨げ、貴重な思い出を損なってしまったと後悔しています。
製薬企業での働き方:業務時間外は完全フリー
製薬企業に移ったことで、このようなストレスは一変しました。製薬企業では業務時間外のメール送信が基本的に禁止されています。そのため、夕方以降や週末にはメールを送ることも受け取ることもありません。これは会社全体のルールとして徹底されており、業務時間外には仕事から完全に解放される環境が整っています。
例えば、夕方以降は家族とゆっくり食事を楽しんだり、趣味の時間を持つことができています。また、週末には子どもたちと公園で遊ぶ時間や、自分自身のリフレッシュタイムを確保できるようになりました。これまで「仕事がいつ入るかわからない」という不安を抱えながら過ごしていた日々とは大きく異なります。
ワークライフバランス向上の恩恵
このような働き方のおかげで、私自身だけでなく家族にも良い影響が出ています。アカデミア時代は仕事のストレスが家庭内にも波及し、家族との会話や時間が犠牲になることもありました。しかし今では、家族との時間をしっかり確保できるため、お互いに笑顔で過ごす機会が増えました。
また、自分自身にも余裕が生まれたことで、新しい趣味を始めたり、自分磨きのための勉強時間を確保することも可能になりました。仕事とプライベートのメリハリがついたことで、心身ともに健康的な生活を送れるようになったと感じています。
まとめ
製薬企業への転職は、私にとってワークライフバランスを大きく改善する転機となりました。特に「業務時間外のメール禁止」というルールのおかげで、夕方以降や週末は完全にフリーな時間となり、自分や家族との時間を大切にできるようになりました。
もし現在、アカデミアで同じようなストレスを抱えている方がいれば、一度製薬企業への転職を検討してみてはいかがでしょうか?新しい環境で得られる自由と充実感は、それまで感じていたストレスや不安を大きく軽減してくれるかもしれません。

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